2013年4月23日火曜日

日本昔話〈3〉一休さんほか (ラダーシリーズ)

英語で書かれた日本昔話!なかなか味があります。おはぎのことを sweet rice cake と呼んでいたり、ふすまのことを sliding dodr と呼んでいたりと、なかなか感心の表現がちらほら見つかります。ラダーシリーズレベル1は3冊目か4冊目ですが、まだまだ知らない単語が出てきます。本当に巻末の単語リストが重宝します。

だから、僭越ながら私から見て変じゃないかな?と思う表現があったのがもったいない。

1."Jellyfish,you are so foolish.No one can take his heart out of his body,"said the monkey.(14P)
これはクラゲと猿というお話の1文です。猿がクラゲをだまして、陸に逃げ切った時に猿がクラゲに向かって言った言葉です。
直接話法なので、hisを使うのがおかしいと私は思うんです。

2.The boys came again, and the owner told them a strange story about the persimmons the man brought her.(70P)
問題は her です。この文の前に女性が登場している形跡がないのです。読み返して、性別が特定されていない人物がいたので、それがここでいう her なのだなとわかりました。

3.He was about to eat it when the rice ball fell out of his hands and landed on the ground.(75P)
when節と主節が逆ではないかと。上の文だと、「おにぎりが手からこぼれ地面に落ちた時、彼はおにぎりを食べようとした。」という感じになる。もちろん、言いたいことはわかるし、ネイティブだってそこまで気にしないかもしれない。しかし、出版物としては、「When he was about to eat the rice ball, it fell out of his hands and landed on the groud.」にすべきではないでしょうか?

色々言いましたが、いつもながらラダーシリーズには知っているようで知らない話を扱っていて面白い。また、今回は知っている単語の違った用法を知ることができてとても良かった。完璧な教材ではないかもしれませんが、リーディングの勉強にはラダーシリーズはお勧めです。

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